質の高い教育をみんなに

【メディア掲載情報】

「質の高い教育をみんなに」。探究スタジオは、この信念で地域の公教育にも関わっています。日頃の取組みが地元紙の福島民報に取り上げられましたので、記事内容をご紹介します。

福島民報
2025年7月12日(土)

取材メモプラス
外国籍の児童生徒 日本語教育の支援を

県内の公立小中学校や高校に通う外国籍の子どもの日本語指導が課題となる中、白河市の学習塾経営河島広幸さんはボランティアで授業を行っている。一人一人の置かれた状況は異なっており、個別の習熟度などに応じた支援が求められている。(白河支社・水口薫)

難解な日本語

「単語数は何個で、音はいつくある?」。白河市の白河中央中学校で教壇に立った河島さんが生徒に問いかける。生徒はフィリピンから昨年来日したが日本語を全く話せず、読み書きもできなかった。

日本語の漢字、ひらがな、カタカナの3種類のうち、動物や果物など簡単な単語を用いながら基礎となるひらがなやカタカナの読み書きを繰り返し指導している。生徒は日に日に上達しているというが、河島さん「英語と日本語では音の数が違う。混同しないように注意深く教えている」と語る。

現場任せ

白河市はこれまで、県の「日本語指導サポーター」など外部人材を活用した支援に取り組んできた。ただ、時間や回数などに制約があり、継続的な支援や担い手確保が課題となっている。

教育現場か依頼を受けた市教委が市社会福祉協議会に相談し、教員免許を持ち米国への留学経験もある河島さんが見つかった。市学校教育課の上野康生課長は「河島さんのような人材は本当にありがたい」と感謝する。一方で、日本語指導を必要とする外国籍の子どもが増えていくと想定した場合「何らかの対策を取りたいが、市町村レベルでは難しい」と頭を悩ませる。

増加傾向

県の調査によると2023(令和5)年度現在、県内の小学校に60人、中学校に22人の外国籍児童・生徒が在籍している。加えて日本国籍ながらも日本語指導が必要な子どもは小学校に12人、中学校に5人おり、合わせて99人が支援対象者となっている。

外国人住民数は年々増加傾向にあるため、教育への需要も高まるとみられる。河島さんは「きめ細かな教育支援を行うには県や国などの支援が欠かせない」と訴えている。

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