代表メッセージと教育哲学
バラバラの知識を、構造でつなぐ。
本質的な知力を育むために。
河島 広幸
Hiroyuki Kawashima
IRIS合同会社 代表社員 / 知識科学修士(JAIST)
明治大学サービス創新研究所 客員研究員
参画文化研究会 主幹研究員 / 日本協同教育学会 所属
私は、いわゆる順風満帆なエリートコースを歩んできたわけではありません。小学4年生から高校卒業までの8年間、学校や学びの現場から完全に離れた「空白の期間(不登校)」を経験しています。高校は通信制を卒業しました。
その後、米国カリフォルニア州へ5年間留学するも挫折を味わい帰国。失意の中で一念発起し、わずか6ヶ月の猛勉強を経て一般入試で創価大学に合格しました。そこで「学ぶこと」の本質的な喜びに目覚め、学部生代表として教育開発のプロジェクトに参画する機会を得ました。
さらに知の探究を深めるため、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)へと進学。入試成績トップで入学し、特別給付型奨学生として研究に没頭、「知識科学」の修士号を取得しました。その後、山口大学に助教(国立大学教員)として着任し、文部科学省採択事業の推進などに携わりました。
過労による休職と帰郷という度重なるつまずきを経験したからこそ、私は確信していることがあります。
それは、つまづきや空白の期間は決して「人生のハンデ」ではないということです。
学校のレールから外れた時間は、自らの内面を見つめ、本質的な知性を深く研ぎ澄ますための、贅沢な「準備期間」になり得るのです。この確信が、探究スタジオにおけるすべての指導の原点となっています。
学びを「立体」として捉え直す
1. 点の知識を「線」で結ぶ
ただの暗記で終わるバラバラの知識は「点」に過ぎません。その知識がなぜ生まれ、どう繋がっているのか、学び方を変えることで一つの「線」へと結びつけていきます。
2. 教科横断の視点で「面」にする
数学の論理が理科の現象に繋がり、歴史の背景が現代の英語の長文に繋がる。教科学習の枠を越え、実社会とのリアルな結びつきを実感したとき、知識は豊かな「面」として広がります。
3. 知識を創造する「立体」へ
面となった知識をさらに複雑な文脈で捉え直し、自分なりの問いと答えを導き出す。これこそが、探究スタジオが目指す「立体的な知識構造の想像」であり、自ら知を紡ぐ「知的な創造力」の獲得です。
教育の根本にある、
「人間らしさ」への想い
第一志望校の合格や確実な学力の向上は、プロの教育者として提供して当然の果実です。しかし、私たちの教育はその先にある「人間らしさ」を育むことを究極の基本理念としています。
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自ら新しい価値や問いを生み出す
「創造性(Create)」 -
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他者と絶え間ない対話を交わし、深く繋がる
「社会性(Connect)」 -
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培った知性を地域や他者のために役立てる
「利他性(Contribute)」
この3つの観点が、小学生から高校生、リスタートクラス、そして大人向けゼミに至るすべての指導に底流として通底しています。
探究スタジオは、単にテストの点数を競い合うだけの場所ではありません。他者と学び合う活気と対話の中で、知る喜びを分かち合い、未来の社会を豊かに生き抜くための力を蓄える「知の拠点」です。